延吉、朝鮮族文化が息づく街
中国東北部、吉林省の東部に位置する延吉(えんきつ)。延辺朝鮮族自治州の州都であり、州の政治・経済・文化の中心となる街である。延吉の大きな特徴は、州名にもあるように朝鮮族の文化が街のいたるところに息づいているところだ。街を歩けば、中国語と朝鮮語の両方で書かれた看板が目に入り、朝鮮族料理を提供する飲食店も数多く存在する。
とりわけSNS等でも話題になり有名なのが、「延大網紅弾幕壁」だ。延辺大学正門の前にある「大学城1号楼」という8階建ての商業施設で、外壁には漢字とハングルで書かれたネオン看板が70枚以上も掲げられている。夜になると一斉に明かりが灯り、色とりどりの看板がまるで「弾幕」のように連なるまるでサイバーパンクの世界のようとも称される独特な景観をつくり出すことから話題になった。


この延大網紅弾幕壁の隣に朝鮮族の冷麺を提供するお店があるということで、行ってみることにした。
朝鮮族現圧冷麺を注文
冷麺を食べにやって来たお店は「百居味酒堂」。延大網紅弾幕壁のすぐ隣のビルに入っているお店だ。

お店の看板の右側にある階段を下り、地下の店内へと入っていく。この日は1月で氷点下の極寒の中で延吉の街を歩いていたが、店内に入るとあたたかいのがありがたい。

さあ注文をということで、店員さんがメニュー表を持って来てくれた。

ここはやはり、お目当ての冷麺を頼もう。店頭にも書いてあったが、朝鮮族現圧冷麺ということで期待ができる。なお”現圧”とは、麺を押し出して作る製法のことを言うそうで、延吉ではポピュラーな手法らしい。どのような麺で来るのかも楽しみである。ちなみに23元だった。

冷麺と米腸を食す
冷麺が出来上がるのを待つ間に、燕京啤酒(YANJING BEER)を注文。中国大手のビールだが、冷麺と合わせて中国のビールを飲むというシチュエーションがおもしろい。

とここで、延辺米腸が登場。こちらも朝鮮族の代表的な郷土料理の一つで、豚の腸にもち米や豚血、野菜等を詰めて調理したものである。韓国のスンデ(순대)にも非常に似た料理と言える。
食べてみると、モチっとした食感に豚のコクが感じられ、ビールのアテには最高だ。豚血が使われていると聞くとギョッとしてしまいそうだが、案外食べてみると気にならないものである。

そしてお待ちかねの冷麺が運ばれてきた。少し黄色がかったスープに真っ黒な麺が目を惹く。さあ、食べてみよう。

極寒の中を過ごした後だが、朝鮮族自治州で食べる冷麺の味はたまらない。作り立てだからだろうか、コシがありツルツルした麺がおいしい。麺の上に乗せられたキャベツや辛味、キュウリもアクセントになって味わいを引き立てる。

この冷麺は、延吉の地で食べることができて嬉しい一杯だった。
百居味酒堂へのアクセス
今回冷麺をいただいたお店「百居味酒堂」の場所は以下の百度地図から確認できます。
店頭には24時間営業との表記があり、観光の合間や後でも立ち寄りやすいのが魅力です。ぜひ延吉で朝鮮族の味を楽しみに来てみてください!
お店の外でも朝鮮族の料理を提供している屋台が出ていて魅力的でした!



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