歴史ある州都・イポー
マレーシアの首都クアラルンプールから北へ200km程行ったところに、イポーという街がある。ペラ州の州都で、19世紀末には錫の採掘によって急速に発展し、1895年にはマレー連合州で2番目に大きな町となった土地だ。その当時の繁栄ぶりは、今に残るイポーの街並みからも感じられる。

このイポーの名物に「月光河(Yu Kong Hor)」がある。英語では”Moonlight Hor Fun”と呼ばれることもあるが、日本語で表現するならば”月見焼きそば”といったところだろうか。どんな食事なのか、食べに行ってみたいと思う。
德记茶餐室で月光河を注文
飲食店の立ち並ぶJalan Yau Tet Shinの一角に店を構える德记茶餐室(Ipoh Tuck Kee)。1963年創業で、3代にわたりイポーで受け継がれてきた老舗である。

河粉(ホーファン)や炒麺を中心とした料理で知られ、なかでも「月光河」は、この店を代表する一皿のひとつ。地元で長く親しまれてきたローカル食堂の雰囲気が心地よいものだ。

席に着くと、店員さんがメニュー表を持ってきてくれた。漢字で内容について推測はできるが、英語表記もされておりわかりやすいのがありがたい。
いろいろなメニューがあり惹かれてしまうが、今回の目的である月光河を迷わずに注文した。中サイズを選び、価格はRM17だった。

また聞けばタコ料理も有名らしい。舟の形をしたお皿の写真が印象的な「清甜八爪鱼」も注文した。”八爪鱼”はタコを意味し、料理が届くのが楽しみだ。なおこちらはRM22だった。

お酒がないのは少し残念だが、仕方がない。お茶を飲みながら料理を待とう。

月光河のお味は?
やってきました、月光河。きしめんのような見た目の河粉(ホーファン)という米を原料とした平打ち麺を香ばしく炒め、その上に生卵を落としてあるという一品。黒っぽく炒められた麺が夜の川のように見え、卵黄がその川の夜空に浮かぶ月のように見えることから「月光河」と呼ばれるんだそうだ(諸説あり)。

さあ、食べてみよう。麺を口に運ぶと、香ばしい匂いが広がり食欲がそそられる。具材には鶏胸肉やエビ、青菜等が使われ、食べ進めても飽きがこない。麺は米粉だからか、しっかりとした食感ながら柔らかな歯切れというのもクセになる。


美しい月を壊すのはもったいない気がするが、卵を割ってみよう。生卵が麺に絡み、まろやかな味わいになった。

もうこの見た目がたまらない。毎日でも食べたい一品だ。

そうこうしていると、清甜八爪魚も運ばれてきた。ぷりっぷりのタコがおいしい。上に乗せられたネギや焦がしニンニクが良いアクセントになる。
右側の赤いタレは韓国の酢コチュジャンのようで、さっぱりとタコを食べられるので味変にもってこいだ。

德记茶餐室へのアクセス
「德记茶餐室」の地図を以下から確認できます。
営業時間は11:00-22:50でランチ時から夜まで営業しているため、観光の合間や後でも立ち寄りやすいのが魅力です。ぜひイポー名物の味を楽しみに来てみてください!



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