8年ぶりの祭り
「まってましたっ!」という文字が目を惹くのは「浦安三社祭」のポスターです。浦安三社祭は通常4年に1度開催されているお祭りですが、コロナ禍の影響を受けて前回の2020年は中止となり、なんと2016年以来の8年ぶりでの今年の開催となりました。2024年のお祭りの日取りは6月14日から16日の三日間。約100基ものお神輿や山車が出たその様子をご紹介していきます!
浦安三社祭の特徴
浦安三社祭が開催される千葉県浦安市は、1889年(明治22年)の町村制施行により堀江村、猫実村、当代島村の3村が合併し生まれた浦安村からの歴史がある市です。この由来となった3村の鎮守として、堀江村には清瀧神社、猫実村には豊受神社、当代島村には稲荷神社があります。各々行われていたこの三社の祭礼が、大正時代から6月に行われるようになったのが浦安三社祭のはじまりと言われています。またこの頃からお神輿も登場しました。
ということで、3つの神社からお神輿が登場し、浦安一帯が盛り上がるのが浦安三社祭の特徴です。今年はこちらのルートマップの通りに各社の宮神輿が渡御しましたので、そのお祭りの様子を見ていきましょう!
清瀧神社に掲げられる提灯
6月15日、18時半前の清瀧神社へとやってきました。清瀧神社は鎌倉神代の1196年(建久7年)頃に創建されたと伝わる神社で、御祭神は海の神様である大綿積神(オオワタツミノカミ)です。漁師町ならではの神様ですね。
社殿には「浦安三社祭」と書かれた提灯が掲げらていました。
社殿だけでなく、鳥居前から真っ直ぐ続く参道にもずらっと提灯が付けられ、お祭りの雰囲気が上がりますね!
迫力満点の宮入
清瀧神社前の参道では、屋台からお囃子が奏でられています。まもなくの宮入に向け、2基の宮神輿が登場予定です。
「マエダ!マエダ!」の掛け声と共にやってきました。漆に塗られた1基目の宮神輿が進んできます!
鳥居前まで向かう!この活気がたまりませんね。清瀧神社の宮神輿は、珍しい八ツ棟作りになっています。八ツ棟作りとは、屋根に破風を複数凝らした形式を言い、京都の北野天満宮がその代表的な建造物となっています。こちらのお神輿と比べてみると、その姿が似ていることが分かりますよ!それにしても豪華な意匠のお神輿で、目を奪われますね。
すごい盛り上がりで、響き渡る「マエダ!マエダ!」の声。
お神輿が鳥居前で地面へ沈み込みました。浦安三社祭特有の「地すり」です!地すりとは、その名の通りお神輿を地面にするように地面すれすれまでおろした状態で回転させていくものになります。
見せ場の一つということで、これは盛り上がりますね!
地すりの次はサシです。力を合わせてサシあげられ、これはかっこいい。
サシた後は、投げちゃいます。浦安三社祭では、「擦り・揉み・差し・放り」の4点セットが行われるのが特徴なんです!
勢いよく投げ上げて、上手にキャッチ!
続いて2基目の宮神輿は白木で造られた八ツ棟作り。こちらも元気良く登場です!
こちらのお神輿も鳥居前で地すりが行われていきます。
周りの人と一体となって実行される地すりがたまりません。
そしてサシ!空高く上げられます。
担ぎ棒をパチパチと叩いて。
投げ上げられました。これは熱くなりますね!
暮れゆく中で渡御を続けるお神輿。提灯の明かりがお神輿に当たり、輝きを増します。
まだまだ「マエダ!マエダ!」と声を張り上げて盛り上がっていきますよ。
この威勢の良さ、クセになりそうです!
「マエダ!マエダ!マエダ!マエダ!」、最後までこの勢いが続き最高でした!
お神輿を見た後は、露店に寄るのも良いかもしれません。清瀧神社の境内には、射的や缶落とし等の遊べる露店が立ち並んでいました。これは子ども達に嬉しいですね。他にも渡御ルート各所に露店が立ち、グルメを楽しめるお店もありましたのでチェックしてみてください!
清瀧神社へのアクセス
・東京メトロ東西線 浦安駅より徒歩6分
4年に1度、浦安中が盛り上がり6月に開催される浦安三社祭。次回の2028年まで待ち遠しいところですが、ぜひ来てみてください!
コメント