北朝鮮と向き合う街、図們
中国東北部の吉林省の東端に、図們(トゥーメン)という小さな街がある。街の東側を流れる川、豆満江(図們江/두만강)の向こう側は、北朝鮮だ。
中国と北朝鮮の国境に位置する図們は延辺朝鮮族自治州内でもあり、朝鮮族の文化が色濃く残る街でもある。街中にはハングルを見かけることも多く、中国にいながら朝鮮半島とのつながりが感じられる。

島国の日本にいると味わうことのない、地続きの国境を体感することもできる。中国と北朝鮮は図們で鉄道が繋がっており、かつての北朝鮮の最高指導者である金正日氏はこの国境を渡って中国へ来ているそうだ。


豆満江の向こう側には北朝鮮の街並みを望むことができ、その中に親子二代、金日成・金正日両氏の肖像画を発見した時には感慨深いものがあった。

そんな図們の街を歩いていて、気になる料理店を見つけた。このお店の名は「全州拌飯館」。”拌飯”はビビンバの意味だ。また店名に”全州”の文字が入っているが、全州といえば韓国南西部にある都市で、ビビンバの本場として知られている。

韓国ではなく、中国の北朝鮮との国境の街で食べる全州ビビンバ。これにそそられない訳はない。と言うことで迷わず入店してみることにした。
はじめての中国産マッコリ
全州拌飯館の中へ入店。木目調の明るい雰囲気で居心地が良さそうだ。

席へ通されメニューを見ると、マッコリがあるではないか。まずはマッコリを注文させてもらった。
届いたマッコリがこちら。マッコリにも全州の文字が書かれている。

裏を見ると、なんと地元の延辺朝鮮族自治州内で作られているものだった。中国で作られたマッコリを飲むのははじめてだ。

飲んでみると優しい口当たりで飲みやすい。それもそのはずで、アルコール度数は1%しかないのだ。

おこげがおいしい全州ビビンバ
ビビンバが来る前に、パンチャンが運ばれて来た。

キムチがおいしく、ビビンバの前に食欲を掻き立ててくれる。


カクテキの入ったスープもさっぱりしていて良いものだ。

本日の主役、全州ビビンバがやって来た。石焼ビビンバになっていて熱々だ。テーブルに置かれると香ばしい匂いがあたり一面に広がる。ビビンバの中央に置かれた目玉焼きをはじめ、にんじんやもやし、椎茸やほうれん草等、カラフルな見た目でも楽しませてくれる。

さあ、食べてみよう。ご飯を掘り返すと立ち上がる湯気。底面のご飯にはおこげが付いていて、これはたまらない。

目玉焼きを割って、混ぜ混ぜして。中国で食べるビビンバもおいしいものだ。

ビビンバに合わせて、ワカメスープも提供された。盛りだくさんな内容で満足だ。

全州拌飯館へのアクセス
今回ビビンバをいただいたお店「全州拌飯館」の場所は以下の百度地図から確認できます。
ぜひ北朝鮮国境の街、図們でビビンバの味を楽しみに来てみてください!


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