文京区の駒込富士神社
東京都文京区の北部に位置する本駒込地域。こちらに1574年(天正2年)に駿河国(現在の静岡県)の富士浅間社から勧請されたと伝わる駒込富士神社があります。元々は本郷の地にあった神社だそうですが、江戸時代初期の1628年(寛永6年)に当地へ遷座されてきたとのこと。当地が選ばれた理由は、この場所に富士塚があったから。社殿によると南北朝時代の1357年(延文2年)にはこの地に富士塚があったと言い伝わっています。富士に関する神社として、富士塚に遷座するのは最適だったのかもしれませんね。ちなみに、元々神社があった本郷の場所は現在東京大学の土地になっています。江戸時代に加賀藩前田家の屋敷が建てられることになったため、遷座を余儀なくされたという歴史があるのです。
この駒込富士神社で毎年富士山の山開きの日である7月1日に合わせて、6月30日から7月2日の三日間で開催されているお祭りがあるんです。そのお祭りの名は、「駒込富士神社山開き大祭」。初日の6月30日に行ってきましたので、ここからはお祭りの様子を紹介していきます!
約6mの富士塚を登る
本郷通り(江戸時代には岩槻街道、日光御成道)から少し入ったところにある駒込富士神社。お祭りの日は神社境内や周辺にたくさんの露店が並んでいます。露店の合間から正面に見える階段が、富士塚に登ることができる参道です。
そのまま階段へと進み、まずは富士塚を登ってみましょう!丸く小高い丘のようでもある富士塚は、約6mもの高さがあります。元々は古墳だったと言われており、その高さを活かして、富士塚とされるようになったのですね。
階段横には、カラフルな万灯が飾られていました。お祭り初日の6月30日の朝に、地域を万灯が回ってお祭りの開催を知らせているそうです。
階段を登り切って振り返ると、露店がびっしりと立ち並んだ境内の光景を見ることができます。本当にたくさんのお店が出ていて賑わっていますね!
富士塚の山頂には社殿があります。こちらでお詣りを済ませましょう。御祭神は木花咲耶姫命です。
社殿の前では駒込名物の「麦らくがん」の販売もありました。こちらは大祭日のみに販売される、江戸時代から続く名物菓子とのことで見逃せません。
また社務所では山開き大祭限定の御朱印をいただくこともできます。これは要チェックです!
露店がたくさん!食べて、遊べる
露店がたくさん立ち並ぶことが特徴的な、駒込富士神社山開き大祭。びっしりとお祭りグルメを提供する露店が境内を埋めています。
焼きそばやお好み焼きといった定番から、ベビーカステラやチョコバナナといったスイーツまで、なんでも楽しめますよ。
一際良い匂いを発していたのはこちら、イカ焼きです。ビールと合わせたらたまりませんね!
お子さんには、りんご飴も人気でした。
遊べる露店が多いのも特筆すべき点です!こちらは射的。熱中してお目当てのものを狙っちゃいそうですね。
スマートボールにも地元の男の子たちが殺到していました。
缶落としゲームというのもおもしろい。球を投げて、缶を落としてポイントを重ねていきます。
金魚すくいは夏の思い出の1シーンになりますよね。
駒込富士神社境内の外にも露店が連なっているんです。帰り際にあれも食べたい、となることもあるかも!
駒込富士神社へのアクセス
・東京メトロ南北線 本駒込駅2番出口より徒歩9分
・駒込駅 南口より徒歩11分
・都営三田線 千石駅A3出口より徒歩11分
文京区北部の夏の風物詩、駒込富士神社山開き大祭。毎年6月30日から7月2日に開催されますので、ぜひ来てみてください!
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