ハルビンの老舗ロシア料理店「塔道斯西餐庁(タトク)」でコースディナーを堪能

塔道斯西餐庁 世界旅
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ハルビンの老舗ロシア料理店

ハルビンは中国東北部に位置する黒竜江省の省都で、ロシアとのつながりが歴史的に深い都市だ。19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア人が多く移り暮らした土地であり、都市建築や文化にロシアの影響を色濃く残している。

また冬季に開催される「ハルビン氷祭り」は「さっぽろ雪まつり」やカナダの「ケベック・ウィンター・カーニバル」と並び世界三大雪まつりに数えられ、この時期に合わせて多くの観光客が訪れていることでも有名な都市だ。

といったように、ロシアとの伝統的なつながりがあるハルビンは、ロシア料理店が多いことでも知られている。ロシア料理が日常的に楽しめる環境があり、中国にいながら本場のロシア料理を楽しむことができる珍しい場所なのだ。

その中でも、ハルビンで最古級に長い歴史を誇るロシア料理店が「塔道斯西餐庁(タトク)」である。

塔道斯西餐庁は1901年に創業された。ハルビンの目抜通りである中央大街にお店を構え、連日たくさんの人が伝統的なロシア料理を味わいに訪れている。地元住民や観光客に愛され続けている、まさしくハルビンの名店の一つだ。

またお店の外観も西洋建築になっており、漢字さえなければヨーロッパにいるかのような錯覚に陥る。

塔道斯西餐庁
塔道斯西餐庁の店頭の様子。
塔道斯西餐庁
お店への入口には、1901年創業の文字も見える。

それでは塔道斯西餐庁に入ってみよう。

塔道斯西餐庁に入る

お店に入ると、どこか温かみのある西洋風の店内装飾が迎えてくれる。ちょうど冬の時期ということもあり、クリスマスムードに包まれた店内の雰囲気が魅力的だ。そういえば、玄関口ではクリスマスリースが出迎えてくれた。

この日は1月に入っておりクリスマスが過ぎた時期ではあったが、ハルビンでは「ハルビン氷祭り」の会期中である2月末までクリスマスムードが続くそうである。

塔道斯西餐庁
クリスマスムードを楽しめる塔道斯西餐庁の店内。
塔道斯西餐庁
玄関口にはクリスマスリースが出迎えてくれる。

民族衣装を身にまとった店員さんに席へと誘われ、メニュー表を渡された。さあ、どんなロシア料理を食べようか。外気がマイナス30℃の極寒の世界から来たからには、やはり温まれそうなボルシチを食べたい。どうしようと思っていたら、コースメニューがあるではないか。

218元(約4500円)と中国における食事としては値が張るが、ロシア料理のコースを中国で堪能できる機会はなかなか無い。迷うこと無く、こちらのメニューを注文することにした。ちなみにコースメニューを単品で頼むと合計348元になるので、コースにすることでなんと37%引きになり、なんだか得した気分である。

塔道斯西餐庁
コース料理が書かれたメニュー表。

豪華なコースメニューを堪能

コース料理がはじまる前にまずテーブルに運ばれてきたのは、ロシア産の瓶ビール。やわらかな口当たりで、寒い冬の夜にぴったりの一杯だ。ロシア産の瓶ビールからディナーをスタートして楽しめるというのも嬉しいところである。

塔道斯西餐庁

ビールを飲んでいると運ばれてきた一品目がこちら。「ボルシチ」だ。ロシア料理の代表格が、最初からやってきてテンションが上がる。

塔道斯西餐庁

合わせてパンやサラダも運ばれ、あっという間にテーブルが埋まってしまった。

ボルシチを食べてみる。旨みの詰まったスープがおいしい。パンを浸して食べるのも違った味が楽しめおすすめだ。

塔道斯西餐庁

続いて、サケのソテーとエビフライが運ばれてきた。頭が添えられた大きなエビフライはなかなかインパクトがある。サケ、エビ共に食べ応えがありおいしかった。

塔道斯西餐庁

続いてはビーフステーキだ。なんと二個もお肉がプレートに置いてあるという充実ぶり。付け合わせでジャガイモとヤングコーン、ブロッコリーが添えられているのも箸休めにちょうど良い。

塔道斯西餐庁

ちなみにこちら、コース注文の際に焼き方を店員さんから聞かれていた。レアでお願いしたが、ピンク色のお肉の断面がなんとも食欲をそそってくる。

ソースはオニオンとニンニクが効いたキレの良いもので、お肉の旨みをさらに惹き立ててくれた。

塔道斯西餐庁
レアに焼かれた綺麗なピンク色のステーキの断面。右奥にあるのがソース。

ステーキまで食べたら、最後はデザートだ。ロシアンハニーケーキが運ばれてきた。

ミルフィーユ状になったケーキで、素朴な味わいだった。ロシアの定番の味なのだろうか。

塔道斯西餐庁

店内の装飾も見どころ

ロシア料理を食べたら、ぜひ塔道斯西餐庁の店内装飾も味わって欲しい。歴史ある店内は素敵な装飾で溢れているのだ。

こちらはドリンクカウンターの様子。クリスマスツリーが飾られ雰囲気があった。

塔道斯西餐庁
塔道斯西餐庁

本棚やオルガンが置かれている場所も。

塔道斯西餐庁

音楽は一つのポイントで、定期的にサックスで曲を披露しに来てくれるスタッフがいるのも素敵だった。

塔道斯西餐庁

お店へのアクセス

今回ロシア料理のコースをいただいたお店「塔道斯西餐庁」の地図を以下から確認できます。なお営業時間は11:00-22:00で、ハルビンの目抜通りである「中央大街」に面しているという好立地です。

中国にいながら、ヨーロッパにいるような異国情緒を楽しめる塔道斯西餐庁。ぜひ珍しい中国で食べられるロシア料理を味わいに足を運んでみてください!

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クリスマスシーズンは、塔道斯西餐庁のある中央大街でイルミネーションが行われていて必見です!

塔道斯西餐庁
塔道斯西餐庁前の中央大街に広がるイルミネーション。

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この記事を書いた人

1991年、仙台生まれ。埼玉育ちの祭り好き。お祭りライターの髙橋佑馬(ゆまた)です。
山車・屋台が出て、お囃子を奏で合うお祭りが特に好き。お神輿が川や海に突っ込む、蘇民祭のような東北特有のお祭りも好みます。取材お祭り件数は400以上。 福島、埼玉、東京、愛知、三重、大分に居住経験あり。趣味は温泉・居酒屋巡り。ホヤ好き。日本の食文化も広めます。
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