ハルビンの旧ヤマトホテルへ宿泊!氷祭りに便利な駅前クラシックホテル

ハルビンヤマトホテル 世界旅
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ハルビン駅前のクラシックホテル

冬のハルビンへとやってきた。氷点下の世界が広がるこの季節のハルビンは、「さっぽろ雪まつり」やカナダの「ケベック・ウィンター・カーニバル」と並んで世界三大雪まつりに数えられている「ハルビン氷祭り(冰雪大世界)」が開催され、街中が賑わっている。

氷と光の幻想に包まれたハルビンを訪れ、この機会に「ハルビンならではの歴史を感じられ、日本との繋がりを感じられるホテルに泊まりたい」と、ハルビン駅前に建つクラシックホテル「竜門貴賓樓酒店」へ宿泊することにした。

このホテルの創建は1903年(明治36年)。ロシア帝国の「東清鉄道ホテル」として開業し、1935年(昭和10年)に南満洲鉄道株式会社の所有となり、1937年(昭和12年)に「哈爾濱ヤマトホテル」として改めて開業した歴史がある。

ハルビンヤマトホテル
旧哈爾濱ヤマトホテル(竜門貴賓樓酒店)の外観。

「ヤマトホテル」とは南満州鉄道が1900年代前半から満州各地に展開したホテルブランドで、当時の日本や西洋の政財界人などの旅客が利用する国際クラスの高級ホテルとして機能していた場所だ。西洋風の重厚な外観が特徴的で、ハルビン以外にも大連や旅順、長春や奉天などに建てられた。長春と奉天(現在は瀋陽)に関しては、中国企業の運営とはなっているが現在もホテルとして宿泊することができる。

ハルビンヤマトホテル
旧ヤマトホテルについての紹介。

旧ヤマトホテルの内部へ

ハルビン駅を出て地下道を通り、数分でホテルへと到着。玄関の扉を開きホテルの中へ入ると、クラシックなエントランスが出迎えてくれる。右手には受付があり、スムーズにチェックインすることができた。

ハルビンヤマトホテル

後ろを振り返り、玄関の方を見るとこの風格だ。真ん中には回転扉もある。こちらは創建当初からあるものだそうだ。

ハルビンヤマトホテル
ハルビンヤマトホテル
木製の重厚なこの回転扉は数々の著名人を迎えてきたに違いない。

私の部屋は2階にあるということで、エントランス奥の階段を上っていく。この風格が、歴史あるホテルに宿泊できるという気持ちを高揚させてくれる。

ハルビンヤマトホテル

階段折り返しの場所にあるステンドグラスも綺麗だ。

ハルビンヤマトホテル

階段を上りきったところには地球儀が。このホテルが世界中の旅客を受け入れてきた証左であろうか。

ハルビンヤマトホテル

部屋へと伸びる2階の廊下。赤い絨毯に趣を感じる。

ハルビンヤマトホテル

天井窓の装飾も良い。

ハルビンヤマトホテル

クラシックな客室

客室へと到着。今回ご用意いただいた部屋は222号室だった。覚えやすい。

ハルビンヤマトホテル

部屋の中はこちら。氷点下の世界から暖かい部屋に入りほっとする。ダブルベッドが置かれ、アメニティ等も揃い一晩を過ごすには申し分の無い部屋だ。ベッドの枕元にコンセントがあるのも便利。

ハルビンヤマトホテル

机の上にはポットやコップ、そしてミネラルウォーターも用意されており嬉しい。

ハルビンヤマトホテル

シャワールームも見てみよう。この後シャワーを浴びたが、すぐにお湯が出て極寒のハルビンでありがたかった。

ハルビンヤマトホテル

シャンプーや歯ブラシ等もしっかり用意されている。

ハルビンヤマトホテル

シャワーを浴びた後はバスローブを着ることも可能だ。

ハルビンヤマトホテル

ビュッフェ形式の朝食を楽しむ

竜門貴賓樓酒店では、朝食を楽しむこともできる。朝食は1階の伏尔加(Volga)という部屋で提供されていた。ちなみにVolgaはロシアを流れるヨーロッパ最長の川の名前だ。

ハルビンヤマトホテル

ビュッフェ会場の様子はこちら。余裕のある広い会場で雰囲気もあり、良い朝食を取れそうだ。

ハルビンヤマトホテル

メニューがたくさんあり楽しめる。東北中国ということで延辺朝鮮族自治州が近いからかキムチが並んでいるのも興味深い。

ハルビンヤマトホテル

トマトと卵炒めもおいしそうだ。

ハルビンヤマトホテル

チャーハンにもそそられる。

ハルビンヤマトホテル

点心も充実。

ハルビンヤマトホテル

ごま団子まであった。

ハルビンヤマトホテル

私が取った朝食の内容はこちら。どれもおいしく良い朝を過ごすことができた。

ハルビンヤマトホテル

朝ごはんを食べたら、エントランス横のバースペースで休憩するのもおすすめ。なお飲食サービス等は行っていなかった。

ハルビンヤマトホテル

このバースペース奥にある暖炉も創建当初からあるそうで歴史を感じられる。

ハルビンヤマトホテル

ハルビンへ来ることがあれば、竜門貴賓樓酒店へ泊まることはおすすめだ。歴史ある建物に泊まる特別感と、ハルビンの冬旅に必要な快適さを兼ね備えたホテルだった。氷点下の世界で冷えた体を温めつつ、旧ヤマトホテルの重厚な空気に浸る滞在は、ハルビンが刻んできたこの街の魅力をより深く感じさせてくれた。

ハルビンヤマトホテル
旧哈爾濱ヤマトホテル(竜門貴賓樓酒店)の夜の外観。ライトアップが見どころ。
ハルビンヤマトホテル
入り口部分も雰囲気がある。
ハルビンヤマトホテル
朝は太陽の優しい日差しが暖かかった。

ハルビン観光に便利な立地

竜門貴賓樓酒店は、観光名所へのアクセスするのに非常に便利な立地にある。ホテルから出て数分の所に地下鉄2号線「哈尔滨站(ハルビン駅)」があるため、主要スポットへスムーズに移動できるのも魅力だ。

※ホテル周辺の地図はこちら

百度地图
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「ハルビン氷祭り」会場の最寄りである「冰雪大世界站」までは乗り換えなしでアクセス可能。また、人気観光地の「中央大街站」も同じく2号線沿いにあり、そこからは「ソフィア大聖堂」まで徒歩圏内となっている。

実際に私も滞在中は地下鉄で冰雪大世界やソフィア大聖堂を巡ったが、渋滞の心配がなく、真冬のハルビンでも快適に観光することができた。立地の良さを実感できるホテルだと言える。

ハルビン駅
ハルビン駅の外観。
ハルビン氷祭り
ハルビン氷祭りの様子。
聖ソフィア大聖堂
聖ソフィア大聖堂は夜になるとライトアップされる。

竜門貴賓樓酒店の予約はTrip.comからが便利でした。私は2025年1月に宿泊しましたが、ダブルルーム朝食付き1泊で11,000円程。このお値段で外国のクラシックホテルに泊まれるのは嬉しいですね!

竜門貴賓樓酒店のご予約はこちらから

ハルビンの老舗ロシア料理店「塔道斯西餐庁(タトク)」でコースディナーを食べたおいしかった話もこちらで紹介しています!

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この記事を書いた人

1991年、仙台生まれ。埼玉育ちの祭り好き。お祭りライターの髙橋佑馬(ゆまた)です。
山車・屋台が出て、お囃子を奏で合うお祭りが特に好き。お神輿が川や海に突っ込む、蘇民祭のような東北特有のお祭りも好みます。取材お祭り件数は400以上。 福島、埼玉、東京、愛知、三重、大分に居住経験あり。趣味は温泉・居酒屋巡り。ホヤ好き。日本の食文化も広めます。
お仕事(撮影、ライティング等)の相談はお問合せからご連絡ください。

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