名店「鎮平粿汁店」
汕頭老街の外れ、観光地とは違いどこか落ち着いた雰囲気の漂うこのエリアに一際目を惹くお店があった。そのお店の名は「鎮平粿汁店」。
たくさんのバイクが行き交う交差点の角で出会ったのがこの店先のビジュアルだ。店名を掲げる年季の入った看板に味があって良い。そして何よりも、続々と地元の方が来てはお店の中に吸い込まれていく。地元の方に愛されるお店、これは名店に違いない。
よし、今日の晩御飯はこのお店でいただこう。

肉の様々な部位が並ぶ
お店の入り口に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは調理場だ。どうやら、事前にここで注文してから席へ向かうスタイルらしい。地元の人たちは慣れた様子で、次々とお目当ての品を注文していく。
視線を移すと、めちゃくちゃたくさんのお肉の部位が並んでいるではないか。豚ホルモンを中心にガツやレバー等が並ぶ。茹で豚や腸詰、煮卵もあった。豊富な食材が所狭しと並び、これは魅惑的な景色だ。

全部食べたいと思いつつ、注文方法がいまいちわからなかったのでお任せで一杯作ってもらうことにした。

いざ、粿汁を食す
席に着いて待つこと数分。運ばれてきたのは、丼にたっぷりのお肉が乗せられた一杯だ。
この見た目がたまらない。山盛りたっぷりのお肉はなんと魅力的だろうか。煮卵が添えられているのも嬉しいところだ。

店名にも付けられている「粿汁」がメニュー名でもあるようだが、こちらは「粿条(米粉の平たい麺)」を煮込んだスープ料理のことだ。
お肉の森を掻き分けていくと、平たい麺が現れた。この麺がめちゃくちゃおいしい。

ムチムチっとした食感に、お肉の旨みが溶け込んだスープが合う。スタイル的には、築地の名店「きつねや」さんを思い出すようだ(あちらはお米にホルモンをかけるスタイルだが)。
上に振り掛けられたニンニクフレークとネギも良いアクセントになる。このお店に出会えたのは偶然だったが、この旅の最高の出会いの一つとなりそうだ。
夢中に食べすすめ、気づけば丼は空になっていた。
至高の一杯に満足しお店を出ると、入店待ちの行列ができている。やはり人気店だったのだと確信する。もし汕頭へ再び訪れることがあれば、ぜひまた食べたい一品だった。

このお店に偶然入らなかったら、粿汁という料理の魅力を知らないままだったかもしれない。このような名店に出会えることを引き続き願い、旅を続けたい。
店舗情報
今回「粿汁」を食したお店「鎮平粿汁店」の地図を以下のリンクから確認できます。ぜひ汕頭へ来た際には立ち寄ってみてください!
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